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■  独自性について考える(研究課題)
独自性とはなにか

独自性を辞典で見ると「そのものや、人だけが持っている他と違った特別な性質」と書いてある。最近の状況から、この定義を評価すれば狭義すぎるように考える。もっと広義に解釈することが必要な時代に入っているのではないか。また、現代は価値観の多様化時代と呼ばれ、ここでも独自性時代の到来が予想される。
政治、経済運営の独自性、企業運営の独自性、商品の独自性、物づくりの独自性、販売の独自性など枚挙にいとまがない。
しかし現状を見るに、金融ビッグバンもISO-9000、ISO-14000などの国際認証制度も、ムーディーズのような格付け会社による評価方法も、はたまた、ミスユニーバースに見られる八頭身美人の基準においても、日本は欧米式、特に米式の価値観を一方的に押しつけられているばかりである。
現在の日本の金融不安も政治不信も戦後50年過ぎても独自の価値観を自信を持って主張しない日本人の精神的弱さが最大の原因である。一度、米国の情報を思い切って遮断し独自の視点や情報源の多角化を試してみる時である。
これら独自性の視点でブラジルを評価するならば、諸外国に比して大幅に遅れているように見える。その原因はいろいろあるが、その最たるものは「伯国の発祥、発展に帰因する今日までの産業の歴史」であると考える。ポルトガルの植民地として出発し、16世紀以来、さとうきび、コーヒー、金、鉄砿石、天然ゴムなど一次産品の生産地として開発が進み、60年以降、新首都ブラジリアの建設やサンパウロの発展にみられる近代化、工業化が進展した。
中でも、総合産業といわれる自動車産業は欧米を中心に進出して工業化は急進したが,資本は勿論、製造ノウ・ハウ、製造設備、管理方式などのすべてが欧米方式であった。このような工業化に不可欠のものは進出企業が持ち込んできたものである。
相反する語、対語である創造と模倣のうち、独自性に求められるのは創造である。しかし、模倣をあながち悪であるとは言いきれない。人類の歴史の中で、夫々の時代の国々、人々は必ず模倣から出発し、創造のできる国、人へと変ってきたのである。人類の歴史は模倣の歴史であったと言っても過言ではない。
しかし、発展する国は、その切替えが早い。ブラジルの場合は明らかに遅いのである。先般の報告を見ても,中国の場合も、模倣によって経済が成り立っていると言っても過言ではない。1日も早く,創造・開発の出来る人材を育成しなければならない.
技術の役割は発明と応用であり、それを社会や企業の利益のために応用するノウ・ハウである。ノウ・ハウは人間が潜在化して保有する性能々力のことであり、顕在化していないため外からは見えない。
従って、独自性のある技術レベルを評価、判断するには、形になった結果を見る以外になく、これを高揚するためには人間の養成が不可欠なのである。
結局、新製品の開発、設備機械の開発は発明と応用のできる人間を多数養成することに帰着する。
独自性のある製品、設備開発の証明はパテントであり、国際的に認知され、一定の期間、地域で独専が許されることになる。

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