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中国企業で多発するストライキ と ローコスト自動化の推奨 技術士・中田賢治
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急進する中国自動車産業(中国問題レポートNo.3)
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中国の製鉄産業の現状(中国問題レポートNo.2)
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中国の環境汚染問題を考える(中国問題レポートNo.1)
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中南米に於ける新5S運動の現状
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CARLOS GHOSN(カルロス・ゴーン)の日産改革(中田技術士報告)
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安いコストで完全に殺菌・滅菌する・・・ PURESTER・微酸性電解水製造機とはなにか?
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PURESTER・微酸性電解水製造機(補足)
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経営・技術コンサルタントの選び方 「コンサルタントとは顧客から数字を聞いて,それをつき返す不思議な人である」(マグドナルドの法則)
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ODA改革(技術援助)のための一提言 「技術移転は人質移転」中田語録
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「故障ロス5つの改善ポイント」(設備投資を合理的に行う為に)
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イグアスコーヒー社・Forbesの2003年ブラジル優良200社(NO.25位)の栄誉に! (2000年にはEXAME(経済誌)「ブラジル優良企業100社」に選ばれる)
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経営・技術コンサルタントの地球表裏情報(NO.2) 「日本・ブラジル、子供の躾について考える」
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PURESTER・微酸性電解水を知っていますか?
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元気・知恵、出せ!頑張れ!中小企業
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ISO 9000 と 経営改善(新)
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コンカレント・エンジニアリング(Concurrent Enginnring)NO.1
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ブラジルでの経営・技術改善(社長向き読み物)
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不況時の設備投資の有り方(設計担当者必読)
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教育勅語(きょういくちょくご)について考える(親孝行・躾がすべての基本)
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「躾が第一で進める5S運動」
「躾が第一で進める5S運動」
技術士(文部科学省登録NO.7760)・中田賢治
このページ(熟談熟知・www.nakatakenji.net)をご覧の方々は “PHP研究所“という名称を見聞きされたことがありますか。おそらく、聞いた事のある人、ない人、半々程度だろうと思います。”PHP研究所”とは、松下幸之助さんがご存命時に設立された会社で、”社会教育を広める目的で設立。今日では、出版、講演会などを主催している“ とでも説明させていただきましょうか。
PHPとはPeace and Happiness through Prosperity の頭文字をとったもので、”繁栄を通して平和と幸福を手に入れる“ という、松下氏の人生・経営哲学を社会に広めることを目的とし、その手段として「PHP」という小冊子の出版を始めたのがこの会社の始まりです。
私が15年ほど前に、こちらの会社から依頼をいただき、技術専門教育ビデオ「TPM、改善シリーズ・故障ゼロ達成のポイント(基礎編・実践編上下二巻)」を監修したことから、私とPHP研究所との縁が生れました。私の監修したこのビデオは、日本語版ばかりでなく、現在までに英語、スペイン語、中国語、マレー語及びタイ語に翻訳され、世界中の企業現場教育に使われています。
ところでこのビデオ、日本語、英語以外は日本では販売しておらず、その他の言語の販売は PHP・シンガポール事業部の担当になっている関係で、私も時折、このシンガポール事業部 のホームページを覗いています。先日そのページを訪れた際、現地の講習・研修会のテーマというページに、チョット面白いテーマを発見しました。(注・1)それは「報・連・相(ほうれんそう)の進め方」というテーマです。
ここで言う “報・連・相 (ホウレンソウ)“とは、報告・連絡・相談の略語であり、ポパイが野菜のホウレン草を食べると途端に元気が出るように、企業も、“報・連・相 (ホウレンソウ)“を導入すると、おおいに活性化する、見違えるように元気が出てくる、ということのようです。
PHP研究所のセミナーではこの “報・連・相”、つまり、企業内のコミュニケーションの必要性・重要性を教えるわけですが、これは、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の中で一番重要な「躾」とリンクされていました。5Sについては、私のホームページでも何度か取り上げていますので 省略しますが、詳しく知りたい方は(注・2)をご覧下さい。
ここで少しだけ説明しますと、”5Sの躾の定義”とは、TQCの石川馨先生が発表された1950年頃、「社会人・組織人として行うべきことを、キチンと守る習慣付けのこと」となっていました。その後、1985年に出版された「5Sテクニック」という本(日刊工業新聞社発行、25版、再販)の中で、私が「躾が第一で進める5S運動」を書き、新しい躾を「相手の立場で考える・思いやり」と定義、清掃を「清掃、点検」に改良して、新しい5S運動と呼んでいます。
今年5月の初めの話になりますが、ブラジルのラジオ局 CBNが、有名な著名人をインタビューするという番組で新しい5S運動を取り上げ、私のJICA(国際協力事業団)時代の弟子仲間の一人である、コンサルタントの石代(こくだい)さんが、著名人をインタビューするという番組(30分間番組)に登場し、随分と反響があったようです。彼が、「新しい5SはJICAの中田さんが、種を蒔いた」と話したらしく、ガルボンブエノ(サンパウロの中心街・日系人多し)をベースにする個人タクシー(日系)の人にも、「中田さん,ラジオ聞いたよ!」と声をかけられたほどです。
さて、”少年の船協会” 理事長・”国際海洋学園” 理事長をしていらっしゃる井脇ノブ子さんの教育モットーは「三恩十徳」であるといいます。三恩とは、国の恩、親の恩、衆生の恩のことであり、十徳とは、以下の十項目です。
1)誇りを持て、2)奉仕の心を持て、 3)感謝の心を持て、4)責任感を持て、5)協力の精神を持て、6)勇気を持て、7)礼儀正しくあれ、8)思いやりの心を持て、9)根性を養え、10)積極的であれ。
この井脇さんの教育モットーをよく見てみますと、三恩十徳とはまさに、5S運動の躾「社会人・組織人として行うべきこと」を教えています。近年の日本・ブラジルでは、人生で一番大事な躾を若い人にキチンと教えない傾向があるようです。人間は誰でも、教わらない、知らないことは実行できないと思うのです。
1970年頃、日本において中小企業支援事業がスタートし、それらを異業種交流、共同化、下請連鎖化、融合化事業等などと命名して、行政指導が行われてきました。私も、全国各県、市町村、日本商工会議所、商工会などの技術アドバイザーを拝命していました。三人寄れば文殊の知恵、毛利元就三本の矢、の教訓を持ち出すまでもなく、”協力して、ことに当たれば、良い結果が得られる” というのは事実、真理なのです。
全国に、万を越えるグループが、あたかも雨後の筍(たけのこ)のように誕生し活動を開始したのですが、なかなか上手く行かない。その結果、全国から技術アドバイザーの指導要請が殺到しました。製品開発、経営・現場改善、協同受注など具体的活動に問題があるのかな、と依頼を受けた私が現場に駆けつけてみると、なんと、グループ運営そのものが問題なのです。
製品開発、経営・現場改善、協同受注などがうまくいかないその根本的な原因は、「グループ会員の躾が出来ていない、悪い」ということでした。つまり、相手の立場で物事を考えること(躾)を教え、覚えてもらい、実行してもらえば問題解決、ということになります。
以下、現場で交わされた会話を簡単に再現してみました。
中田の発言: 「皆さん!何の目的で、グループを結成したのですか?」
グループ員: 「勿論、製品開発(経営・現場改善、協同受注)が目的です。」
中田の発言: 「そうですね。とすれば、グループを結成したということは,
皆で,おいしい柿、トマトを作り、売り、食べようと、畑に
苗を植え、種をまいたばかりということです。」
グループ員: 「例えとして、それは分かります。」
中田の発言: 「全員、要求するだけで、水、肥料などを与えず、何もしなけれ
ば、枯れます。」
グループ員: 「どうすれば?」
中田の発言: 「おいしい柿、トマトを食べたいなら、そのための努力をする。グ
ループを結成して、早く、成果だけを求めても、自分がグループ
のために何が出来るかを考え、それを、実行しなければ、グルー
プ活動は上手くいかない。
協力は良いことなれど、各自、思いやりの心を持ち、義務を先行す
る気構えが大切なのです。」
グループ員: 「グループが分裂しそうになった原因が分かりました。頑張りま
す。」
昔から、日本では親が、社会教育者が、子供たちに社会人として、組織人として行うべきことをキチンと教えてきました。すなわち、躾けをしてきたわけですが、今日の日本ではそれがなかなか行われていない。今の人達は教えない、教わる機会もない。将に、放任状況なのです。その結果として、この放任状態に起因する出来事が、社会に、家庭内に、さらには教育現場、企業現場にも発生しています。先述の、ほうれん草(報・連・相)セミナーに受講者が集まるのを見ますと、アジアの企業も同じ問題を抱えていることが分かります。
先般、サンパウロの日系新聞で団体組織運営に関する諸問題が報道されましたが、これも躾に関係する問題でした。自然科学においては当然のことながら、社会科学のあらゆる現象にさえ、”結果”にはその “原因”が存在します。原因のない結果はないのです。これさえ明らかになれば。おのずと解決法が見えてきます。製品開発、経営・現場改善、協同受注などを目的としたグループ運営がうまくいかないのは、これまでに、親たちが躾教育をキチンと行わず、自分達も教えられた事を実行して来なかった、ということなのです。仏教用語にある因果応報とはこの事でしょう。
「道徳科学の論文」の著者、独学で法学博士を取得した広池千九郎先生には、日本最初の百科事典・故事類縁、支那文典、てにをはの研究、孝道の科学的研究など多くの著書がありますが、親孝行の因果応報に関し、興味ある事例を示されています。
「親孝行は殺老、食老、棄老、敬老と変遷してきましたが、以下に紹介する短い話は、親を山に捨てる習慣の時代の話です。日本の各地方に残る、姨捨(おばすて)伝説は,その名残りといわれます。
親を山に連れて行く日、荷車に母親を乗せた後で、どうも気の乗らない息子、作市はこの仕事を、自分の子供である作太郎に頼みました。作太郎は、祖母を荷車に乗せて山に行き、夕方、空(から)の荷車を引いて戻って来ました。それに気づいた作市が、作太郎に、何故、荷車ごと置いて来なかったのか、と尋ねると、今度、お父さんを山に連れて行くのに必要だから、と答えました。」
結局のところ、現在において、社会や、企業内、家庭、教育現場などで発生している諸問題は、個人の躾の良否に起因している、と云っても過言ではないと思われます。子供の躾教育は、家庭、学校に始まります。特に家庭教育は大切でしょう。昔、西独のライオン宰相、アデナウワーさんが、日本の教育勅語を翻訳し、毎日暗唱していたそうです。アデナウワーさんのように、積極的に、躾の具体例を知ろうとすれば、情報は世界中にあるのです。
知ったなら、”知ることができた“のならば、次は出来ることから、即、実行です。
(注・1)PHP International Singapore Pte.Ltd の「報・連・相」の進め方参照
(注・2)当ホームページの「レポート」参照
(注・3)井脇ノブ子(少年の船協会理事長・国際海洋学園理事長)、
「子供には修羅場をくぐらせろ」諸君、(文芸春秋社)7月号
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