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中国企業で多発するストライキ と ローコスト自動化の推奨 技術士・中田賢治
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PURESTER・微酸性電解水製造機(補足)
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イグアスコーヒー社・Forbesの2003年ブラジル優良200社(NO.25位)の栄誉に! (2000年にはEXAME(経済誌)「ブラジル優良企業100社」に選ばれる)
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元気・知恵、出せ!頑張れ!中小企業
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若き設計者に期待する(キーワードは「素直」)
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不況時の設備投資の有り方(設計担当者必読)
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教育勅語(きょういくちょくご)について考える(親孝行・躾がすべての基本)
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生産活動における理論と実践
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フランクリンの経験則
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書は知識の泉・目から鱗(うろこ)が落ちた
技術士・中田賢治
法学博士、広池千九郎先生の書いた「孝道の科学的研究」(早稲田大学出版局)によれば,親孝行も時代によって変遷し、殺老、食老、棄老、そして現代は敬老になっています。「孝行をしたい時に、親は なし、墓に布団はかけられず」。2年前の正月に母を無くし、この言葉の心境になっていた私が、サンパウロでの知人(私学校経営)から頂いた一冊の本、それが「故郷(ふるさと)なき郷愁」(馬場謙介著、著者は日系ブラジル人、1998年12月死去)でした。
書は知識の泉、この本によって、「目から鱗が落ちる」・・・経験をしたので、次の報告します。
先の広池博士は「故事類苑(こじるいえん)」の編纂に参加し、道徳科学の論文、支那文典、てにをは(弖爾乎波・天爾遠波)の研究,孝道の科学的研究などを発表し、独学で学位を取得した歴史学者です。同時に、大変な読書家としても知られ、万巻の書を読破したと言われています。私自身の体験でも、広池博士が内外の書を沢山読んでいたらしい資料をもっているので簡単に紹介します。
今から20数年ほど前、中国湖南省・長沙の遺跡発掘現場から高位と思われる女性のミイラが発見され、テレビ、新聞に報道されたことがあります。テレビでその映像を見ますと、2100年経過したとは信じられない程の保存状態。腕の部分を指で押すと、あたかも、生きている人間のように皮膚が反応していました。その時の説明によれば、ある種の木材で箱を作り、炭及び炭の粉を入れ、朱(黄色を含んだ赤色の顔料、成分は硫化水銀)の液体の中に保存されているという説明でした。
さて、広池博士は昭和初期に他界され、東京・雑司が谷霊園(後に、千葉県に改葬) に埋葬されましたが、その遺言に埋葬方法が記されていたため、門人たちは意志にしたがい荼毘(だび)に付さず、土葬にしたといいます。埋葬方法の記録によれば、先のミイラ発見時の方法と比較しても大変よく一致していたようです。
万巻の書を読み、支那文典という中国の歴史にかかわる本を書いた広池博士のことですから、数多い読書の中から情報を得て、遺言の埋葬方法を書かれたものと推想できます。
アメリカのジョン・F・ケネデー大統領が生前、日本人記者団と会見した時、「貴方の最も尊敬する日本人は誰ですか」との記者の質問に「ウエスギ・ヨウザン」と答えました。
しかし、残念なことに、記者団の方が「上杉鷹山」という人物を知らず「ウエスギ・ヨウザンとは、一体誰だ?!」 とお互いに聞きあったというエピソードがあります。尤も、今日のようなインターネット時代でさえ、「ケネデー大統領 上杉鷹山」のYhoo・ウェブ 検索で5件、Google検索では、わずか、私のホームページ1件という結果ですから、先の記者たちの情報不足を責めるのも気の毒です。
さて、先述の「故郷なき郷愁」第5章(わがニッポンへの直言、苦言)に次のような記述があります。
○国民の価値体系
今更「教育勅語」とは・・・・・・、と諸君の笑いを私は受けるかも知れない。特に暑さ忘れて蔭を忘れ、後足で砂を忘恩無恥な「犬」たちからは、封建、反動、軍国主義,時代錯誤と難じられることは必定である。しかし維新直後の混乱期にあって、明治大帝が国民に諭された教育勅語が万古不易、万民に共通し世界に恥じない立派なものであることを、否定できるものがいるだろうか。ドイツのアデナウアー首相が、日本語の教育勅語をドイツ語訳させ、自分の書斎に掲げ、「日本の教育勅語こそ古今東西を通じ、人類普遍の道徳律である」と毎日暗誦していたという事は有名である。
まことに恥ずかしい話ですが、60年以上も日本で生活し、沢山の本を読んだつもりでしたが、アデナウアー首相のエピソードは渡伯6年目、今回、ブラジルに来て、馬場謙介氏の本を知り、初めて知ったのです。ケネデイ氏、アデナウアー氏のように国のトップ、世界の指導者になるような人々は、本は勿論、可能な限りの情報を集め知識とし、応用、実行していることがよくわかります。 最近は高度情報化時代と呼ばれ、経済活動にしろ、社会活動にしろ、情報の質、量及び早さが重要なことは当然です。中でも、最近の科学技術の進歩は目覚しく、従来の「日進月歩」をもじって「秒進分歩」という新語も出てきました。
私は日本国の技術士法により、国家試験を受け、合格し、文部科学省に登録(NO.7760号)された技術士ですが、主な仕事は、企業の新商品開発、設備機械、装置の開発指導・協力支援という分野です。1977年事務所を開いて25年,約150件の開発を担当し,失敗,成功を繰り返して今日に至っていますが、失敗の原因を分析、列挙しますと次の3項目に集約されると考えます。
1.開発に必要な知識が無い。(情報が無い。無知)
2.間違って覚えている。(情報のミスインプット)
3.覚えた時は正しかったが、現在は間違っている。(情報の流動性・可変性)
まず、1.の無知は情報が無い場合、無い情報は使えない。脳というコンピュータにインプットされていないから始末が悪い。
2.はミスインプット、間違った情報で行動すれば、当然良くない結果になります。
3.は情報の可変性、流動性です。特に最近の技術情報は変わるのが早く、日進月歩、秒進分歩であり、情報の入れ替えに注意、努力する必要があります。
2年ほど前から、ブラジル農業で使用する小型・軽量の機械・装置の開発(コーヒー収穫装置)に係わっていますが、開発時の情報の重要性を知る具体的事例として紹介します。先ず、開発の条件は、次の8項目です。
① 作業効率の良いこと。
② 小型で、軽量であること。
③ 故障がないか、少ないこと。
④ 故障した時、作業者が簡単に復元出来ること。
⑤ 販売価格が安価・適正なこと。
⑥ 給油が無いか、あっても簡単で、頻繁でないこと。
⑦ ボルト一本の着脱で、他の装置(草刈)などと併用できること。
⑧ パテントの取得が可能なこと。
日本の製造業では「三現主義」が実行されています。これは、問題が発生したら、即現場に行き、現物を手に取り、現象を観察すること、のような意味です。1985年に私は「工場管理」誌において、新しい現場主義を発表しましたが「問題点は現場にあるが、解決方法も現場にある」というものでした。アメリカ・ボーイング社会長(最高経営責任者)コンデット氏は東京理科大学で学位取得のエンジニアですが、彼もまた現場の重要性を肌で知っている現場主義者として有名な人です。
さて、コーヒー収穫装置に話を戻します。機構(メカニズム)、即ちアイデア作成の段階では機械工学の中に機構学という学問、古典があり、それを熟読、応用することによって,合理的に作業が進みます。
例えば、製品を1kg軽くして欲しいとの要求が出ますと、最近のプラスチック、アルミニュウム及びチタンという新素材を検討しなければならない。一般的には、強度をあげると、重くなるので板の厚さ、軸の太さにも配慮する結果になるし、だからと言って、安易に新素材を使えば、コスト高になる場合が多いのです。結局、先の8項目の条件を満足させる情報の殆んどは、本、文献、資料からは収集できず、この装置を実際に使う現場(農場)で見たり、聞いたり、実験したりなどの体験情報に頼るしか解決方法が無いのです。
私のような経営、技術コンサルタントは顧客の経営、現場改善の中で問題を発掘し、その具体的解決を計る責務があり、これを達成する為に知識、換言すれば情報が多量、良質で、新しいことが要求されます。経験は 別名、体験情報であり、知識と同様、人間の脳にインプットされますが、問題解決において、必要情報が無ければ、使用できない。間違った知識はそれを使い、古い情報はそのままアウトプットされます。
つまり、人間はその人の知識のレベルでしか思考し、行動できないのであって、それゆえに情報の質、量及び早さを問題にするのです。
「異端の書を読め」といいます。自分の気にいった、利己心に合った本、新聞、文献のみ読むことは正しい判断、行動を阻害します。同じ理由で、利己心に合った、即、役に立つ経験(体験情報の収集)のみでは成功は難しい。昔から、ことわざにより「失敗は成功の基(もと)、失敗は成功の母」と教えられましたが、これは現代にそぐわない場合が多いようです。一度失敗したら再起不能か、再起できたとしても、大変な苦労、努力を強いられるからです。となると、「転ばぬ先の杖」のことわざが現代によく似合うかもしれません。失敗しない為に、これまで以上の読書に加えて、更なる体験情報(経験、勘、コツなど)の収集努力して欲しいと思います。
*目から鱗が落ちる:何かがきっかけとなって、急に物事の事態が良く見え、理解できるようになる
*異端(いたん):正統から外れていること。また、その時代に多数から正統と認められているものに対して、例外的に少数に信じられている宗教・学説など
*コツ:骨、物事を行なう勘どころ。物事の要点、呼吸。「コツを呑み込む」
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